梅毒とは?
梅毒は、梅毒トレポネーマという細菌によって起こる性感染症です。主に性交渉によって感染し、性器だけでなく、口や皮膚などの接触によって感染することもあります。
感染すると、症状が現れたり消えたりしながら進行します。また、感染していても症状がないことがあり、血液検査で初めて見つかることもあります。
近年、日本では梅毒の感染者が増加しています。
主な症状
梅毒は、感染してからの時期によって症状が異なります。
感染後の早い時期には、次のような症状がみられることがあります。
- 性器や口などにできものや潰瘍ができる(硬性下疳)
- 鼠径部(足の付け根)のリンパ節が腫れる
- 全身に発疹が出る
- 手のひらや足の裏に発疹が出る
これらの症状は、治療しなくても自然に消えることがあります。
しかし、症状が消えても梅毒が治ったわけではありません。感染したまま症状のない「潜伏梅毒」となることもあります。
放置するとどうなる?
梅毒を治療せずに放置すると、長い時間をかけて感染が進行することがあります。
進行すると、脳や神経、眼、耳、心臓や血管などに障害を起こすことがあります。
頭痛、手足の動かしにくさ、意識障害、けいれん、視力や聴力の異常などがある場合には、神経梅毒などの可能性があるため、専門的な検査や治療が必要です。
検査方法
梅毒の診断は、主に血液検査で行います。
一般的には、
- RPR検査
- 梅毒トレポネーマ抗体検査(TPHA、TPLAなど)
を組み合わせて診断します。
感染してから間もない時期には、梅毒に感染していても血液検査がまだ陽性にならないことがあります。そのため、感染の可能性が高い場合には、一定期間をあけて再検査を行うことがあります。
治療方法
梅毒は、ペニシリン系の抗菌薬(抗生物質)で治療します。
例)アモキシシリン1回500mg 1日3回 4週間服用など
感染してからの期間や重症度によって、
- 飲み薬を一定期間内服する
- ペニシリンの注射を行う
などの治療を行います。
治療後は、RPR検査を定期的に行い、数値の低下を確認して治療効果を判定します。
また、梅毒と診断された場合には、HIV検査を受けることが推奨されます。
パートナーにも検査や治療を勧めます。
妊娠への影響
妊娠中に梅毒に感染していると、胎盤を通じて赤ちゃんに感染し、「先天梅毒」を引き起こすことがあります。
先天梅毒は、流産や死産、早産の原因となるほか、生まれた赤ちゃんにさまざまな障害を起こす可能性があります。
※日本では、妊娠初期に行う妊婦健診の検査項目に梅毒検査が含まれているため、妊婦健診を受けるすべての妊婦さんが梅毒の検査を受けます。感染が判明した場合には、赤ちゃんへの感染を防ぐため、早期に適切な治療を受けることが重要です。
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