腟トリコモナス症とは?
腟トリコモナス症は、「腟トリコモナス原虫」という微生物によって起こる感染症です。
主に性交渉によって感染しますが、性交渉以外の経路で感染することもあります。そのため、性交渉の経験がない方や小児でも感染することがあります。
女性では、腟だけでなく尿道などにも感染することがあります。
主な症状
次のような症状がみられることがあります。
- おりものが増える
- 黄色や黄白色のおりものが出る
- 泡状のおりものが出る
- 外陰部のかゆみや痛み
- 腟の違和感
- 性交時の出血
ただし、感染している方の約10〜20%は症状がないとされています。
放置するとどうなる?
症状が軽い場合や無症状の場合でも、感染が続いていることがあります。
腟トリコモナス症は、早産や低出生体重児などの妊娠中のトラブルとの関連が報告されています。そのため、感染が判明した場合には、症状がなくても適切な治療を受けることが重要です。
検査方法
腟からおりものを採取して検査を行います。
一般的には、採取したおりものを顕微鏡で観察し、動いているトリコモナス原虫を確認します。
顕微鏡検査で確認できない場合には、培養検査やPCR法などの検査を行うことがあります。
治療方法
腟トリコモナス症は、抗原虫薬によって治療します。
一般的には、メトロニダゾールなどの飲み薬を使用します。腟だけでなく尿道などにも感染している可能性があるため、腟錠だけではなく、飲み薬による全身治療が原則です。
例)メトロニダゾール錠250mg 1回1錠 1日2回 10日間内服など
治療中や治療後しばらくは、薬との相互作用によって腹痛、吐き気、顔のほてりなどが起こることがあるため、飲酒を避ける必要があります。
パートナーへの感染について
自分だけが治療しても、パートナーが感染したままであれば、再び感染する可能性があります。
そのため、パートナーにも同じ時期に治療を受けてもらうことが原則です。
男性では検査をしてもトリコモナス原虫を見つけることが難しい場合があるため、検査だけでなく、パートナーも同時期に治療することが重要です。
妊娠への影響
腟トリコモナス症は、早産、低出生体重児などとの関連が報告されています。
そのため、妊娠中に感染が判明した場合にも、症状の有無にかかわらず適切な治療を受けることが重要です。
妊娠中は、妊娠週数などを考慮して治療方法を選択します。
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