性器ヘルペスとは?
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス(HSV-1またはHSV-2)によって起こる性感染症です。性器や外陰部、肛門周囲などに、水ぶくれや潰瘍ができることがあります。
一度感染すると、ウイルスは神経に潜伏し、体調不良や疲労などをきっかけに再発することがあります。
主な症状
初めて発症した時には、次のような症状がみられることがあります。
- 外陰部や性器の強い痛み
- 水ぶくれや潰瘍
- 排尿時の強い痛み
- 足の付け根のリンパ節の腫れ
- 発熱や倦怠感
- 痛みによって尿が出しにくい、歩きにくい
初めての発症では症状が強く、複数の水ぶくれや潰瘍ができることがあります。
再発の場合は、初めて発症した時より症状が軽いことが多く、再発する前に、外陰部の違和感やピリピリとした痛みなどの前兆を感じることがあります。
放置するとどうなる?
性器ヘルペスは、症状が自然に軽くなることもありますが、初めて発症した場合には強い痛みや排尿困難などを起こすことがあります。
また、症状が治まってもウイルスが体から完全に消えるわけではありません。ウイルスは神経に潜伏し、その後、再発を繰り返すことがあります。
検査方法
水ぶくれや潰瘍がある場合には、その部分から検体を採取して、単純ヘルペスウイルスに感染しているかを調べます。
典型的な症状がある場合には、症状や診察所見から診断することもあります。
血液中の抗体を調べる検査だけでは、現在みられている症状が性器ヘルペスによるものかどうかを正確に判断することが難しいため、水ぶくれや潰瘍などの病変から直接検査する方法がより有用です。
治療方法
性器ヘルペスは、抗ウイルス薬の内服によって治療します。
例)バラシクロビル1回500mg 1日2回 5日間など
抗ウイルス薬はウイルスの増殖を抑え、症状が続く期間を短くします。しかし、神経に潜伏しているウイルスを体内から完全に排除することはできません。
再発を繰り返す場合には、症状が出た時に早めに抗ウイルス薬を内服する治療を行います。
また、年に6回以上再発する場合や、再発時の症状が強い場合には、抗ウイルス薬を毎日内服して再発を減らす「再発抑制療法」を行うことがあります。
パートナーへの感染予防
性器ヘルペスは、水ぶくれや潰瘍などの症状がある時に感染しやすくなります。そのため、症状がある間は性交渉を避けることが重要です。
ただし、症状がない時でもウイルスが排出され、パートナーに感染することがあります。
コンドームは感染リスクを下げる可能性がありますが、性器ヘルペスは肛門や臀部、大腿部など、コンドームで覆われない場所にも再発することがあるため、感染を完全に防ぐことはできません。
妊娠への影響
妊娠中に性器ヘルペスに感染していると、出産時に赤ちゃんへ感染し、「新生児ヘルペス」を引き起こすことがあります。
新生児ヘルペスは重症化することがあるため、妊娠中に性器ヘルペスの症状がある場合や、過去に性器ヘルペスと診断されたことがある場合には、妊婦健診で医師に伝えることが重要です。
出産時に性器ヘルペスの病変がある場合には、赤ちゃんへの感染を防ぐため、帝王切開が検討されることがあります。
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